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海外安全性情報速報
JAPIC Pharma Report 海外医薬情報(速報)

No.778 2011年4月7日発行

安全性情報


Lesson of the Week:チオプリンメチルトランスフェラーゼ活性が正常であるアトピー性湿疹患者におけるAzathioprineに続発した生命を脅かす骨髄毒性:1症例の報告
Wee J.S.(St Thomas’ Hosp.,London/UK),ほか
Br. Med. J.(7800)762-764/(2011.4.2)

Opioidの処方パターンとOpioidの過量投与による死亡の関連性:ケースコホート研究
Bohnert A.S.B.(Health Services Res. & Development (HSR&D) Cen. Excellence,Ann Arbor/USA),ほか
JAMA 305(13)1315-1321/(2011.4.6)
疼痛に対してopioidを処方されていた患者において,高用量のopioidはopioidの過量投与による死亡リスクの上昇と関連していた。

健常被験者におけるKetoconazole併用下での経口Neratinibの薬物動態:オープンラベル無作為化クロスオーバー試験
Abbas R.(Pfizer, Inc,Collegeville/USA),ほか
Br. J. Clin. Pharmacol. 71(4)522-527/(2011.4)
単独投与時と比較して,ketoconazole併用下ではneratinibのCmaxおよびAUCはそれぞれ3.2倍,4.8倍に増加した。

健常志願者におけるAlbendazole(Zentel)とPraziquantel(Cisticid)の相互作用:動態,代謝とエナンチオ選択性;無作為化クロスオーバー試験
Lima R.M.(Universidade de Sao Paulo,Ribeirao Preto/Brazil),ほか
Br. J. Clin. Pharmacol. 71(4)528-535/(2011.4)
Albendazoleとpraziquantelの併用により,albendazoleの代謝物と(-)-(R)-praziquantelの血漿濃度が上昇し,薬物動態学的相互作用の存在が示された。

高令者におけるTrimethoprim/Sulfamethoxazole誘発のPhenytoin毒性:集団ベースのネステッドケースコントロール研究
Antoniou T.(Univ. Toronto,Toronto/Canada),ほか
Br. J. Clin. Pharmacol. 71(4)544-549/(2011.4)

βアドレナリン受容体の遺伝子多型とCarvedilol治療を受けている慢性心不全患者の死亡率の関連性:レトロスペクティブコホート研究
Petersen M.(Copenhagen Univ. Hosp.,Copenhagen/Denmark),ほか
Br. J. Clin. Pharmacol. 71(4)556-565/(2011.4)
ADRB1 Arg389のホモ接合型およびADRB2 Gln27の保因者である心不全患者では,その他の遺伝子型の患者と比較して,carvedilol治療が死亡率の2倍の増加と関連していた。

小児急性リンパ芽球性白血病の維持療法におけるMercaptopurine毒性の決定因子:66例における検討
de Beaumais T.A.(Robert Debre Hosp.,Paris/France),ほか
Br. J. Clin. Pharmacol. 71(4)575-584/(2011.4)
年令,チオプリンメチルランスフェラーゼ(TPMT)とイノシン3リン酸ピロホスファターゼ(ITPA)の遺伝子型は6-mercaptopurineの代謝に影響を及ぼし,代謝物6-methylmercaptopurine nucleotidesの濃度増加は肝毒性と関連していた。

Lopinavir-Ritonavirを含むHIV暴露後の予防治療を受けている患者における多数の薬物-薬物相互作用による極度の徐脈:1症例の報告
Puech R.(Hospices Civils de Lyon,Lyon/France),ほか
Br. J. Clin. Pharmacol. 71(4)621-623/(2011.4)
Lopinavir/ritonavirとmetoprolol,lacidipineの併用により,房室ブロックと低血圧が起こったと考えられた。

Amiodarone静注後の重度の筋痙攣:用量依存性と思われる新しい副作用;1症例の報告
Saha S.A.(Univ. Washington Sch. Med.,Seattle/USA)
Br. J. Clin. Pharmacol. 71(4)624-625/(2011.4)

薬剤誘発の低ナトリウム血症
Medicines Safety Update(Australian Prescriber Volume 34,Number 2,Apr. 2011;p.46-48)
2009年1月~2011年までに,豪TGAは136件の低ナトリウム血症報告を受け取った。多くの報告で,低ナトリウム血症との関連性が知られている薬剤(利尿剤[thiazide系利尿剤],降圧剤[アンジオテンシン受容体遮断剤,ACE阻害剤],抗うつ剤[選択的セロトニン再取り込み阻害剤,セロトニン-ノルアドレナリン再取り込み阻害剤,mirtazapine],抗てんかん剤[carbamazepine]など)が使用されていたことなどについて記載。

ロタウイルスワクチン接種と腸重積症リスク:安全性シグナルの可能性に関する調査
Medicines Safety Update(Australian Prescriber Volume 34,Number 2,Apr. 2011;p.46-48)
豪TGAはロタウイルスワクチン(RotarixおよびRotaTeq)と腸重積症リスクの解析結果を発表した。National Immunisation Program下での幼児に対するロタウイルスワクチン接種は引き続き推奨されることなどについて記載。

CoversylとCoumadin:調剤過誤リスクを低減するための新しい包装
Medicines Safety Update(Australian Prescriber Volume 34,Number 2,Apr. 2011;p.46-48)
Coversyl(perindopril)とCoumadin(warfarin)5mgはどちらも白いボトル,緑のキャップでラベルが付いており,見た目が似ている。2010年11月,豪TGAはCoversylとCoumadinに関連した調剤過誤の報告を2件受け取った。Coversylの包装は変更されることなどについて記載。

 

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