海外安全性情報速報
JAPIC Pharma Report 海外医薬情報（速報）

No.1065　2017年1月12日発行

承認関連情報

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安全性情報

小児片頭痛に対するAmitriptyline，Topiramateおよびプラセボの試験：Phase III多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験（CHAMP試験）

CHAMP Investigators：Powers S. W.（University of Cincinnati College of Medicine，Cincinnati／USA），ほか N. Engl. J. Med. 376（2）115－124／（2017．1．12） amitriptyline群では疲労，口渇，重篤な気分変化など，topiramate群では錯感覚，体重減少，自殺企図などの有害事象の発生率がプラセボ群と比較して高かった。

中腸神経内分泌腫瘍に対する177Lu-Dotatate：Phase III多施設共同無作為化オープンラベル試験（NETTER-1試験）

NETTER-1 Trial Investigators：Strosberg J.（Moffitt Cancer Center，Tampa／USA），ほか N. Engl. J. Med. 376（2）125－135／（2017．1．12） 177Lu-Dotatate群では，臨床上重大な骨髄抑制（グレード3または4の好中球減少症，血小板減少症，リンパ球減少症）が認められた。

冠動脈手術施行患者におけるTranexamic Acid：多施設共同二重盲検試験（ATACAS試験）

ATACAS Investigators of the ANZCA Clinical Trials Network：Myles P. S.（Alfred Hospital，Melbourne／Australia），ほか N. Engl. J. Med. 376（2）136－148／（2017．1．12） tranexamic acid群では，術後の痙攣発作のリスクが高かった。

プロトンポンプ阻害剤とミオパチーのリスク：文献検索によるレビュー

Colmenares E. W.（University of North Carolina Medical Center，Chapel Hill／USA），ほか Ann. Pharmacother. 51（1）66－71／（2017．1）

治療上の放浪の改善：患者ケアにおける先行的な薬理遺伝学の効用；1症例の報告

Lazaridis K. N.（Mayo Clinic，Rochester／USA） Clin. Pharmacol. Ther. 101（1）39－41／（2017．1） 強迫性障害に対するalprazolamにより疲労が認められ，citalopramによる治療が無効であった本患者は，CYP2C19のultrarapid metabolizerであることが判明した。

小分子チロシンキナーゼ阻害薬（Imatinib，Nilotinib，Ponatinibなど）による心血管毒性（高血圧，左室機能不全，心不全など）：システムに基づくアプローチの機会；レビュー

Brown S. A.（Mayo Clinic，Rochester／USA），ほか Clin. Pharmacol. Ther. 101（1）65－80／（2017．1）

カルシニューリン阻害薬（Tacrolimus，Cyclosporine）：インスリン抵抗性とインスリン分泌に影響を及ぼしグルコース調節障害と糖尿病を引き起こす薬理学的メカニズム；レビュー

Chakkera H. A.（Mayo Clinic，Phoenix／USA），ほか Clin. Pharmacol. Ther. 101（1）114－120／（2017．1）