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海外安全性情報速報
JAPIC Pharma Report 海外医薬情報(速報)

No.1072 2017年3月2日発行

承認関連情報


FDA NEWS RELEASE(2017.2.28)
米FDA,Lexicon Pharmas. Inc.のXermelo(Telotristat Ethyl)を承認,ソマトスタチンアナログ(SSA)療法のみで適切にコントロールできない成人のカルチノイド症候群の下痢に対してSSA療法と併用


安全性情報


抗血栓薬(低用量Aspirin,Clopidogrel,ビタミンK拮抗剤,直接経口抗凝固薬)使用と硬膜下血腫リスクの関連性:ケースコントロール研究
David Gaist(Odense University Hospital,Odense/Denmark),ほか
JAMA 317(8)836-846/(2017.2.28)

Iodide関連の唾液腺炎:1症例(高齢者)の報告
Mehdi Afshar(McGill University,Montreal/Canada),ほか
N. Engl. J. Med. 376(9)868/(2017.3.2)

経口エンドセリン受容体拮抗薬(Atrasentan,Avosentan,Zibotentanなど)に関連した心血管系イベントと死亡のリスク:無作為化対照試験のメタアナリシス
Yu Pan(Shanghai Jiaotong University,Shanghai/China),ほか
Eur. J. Clin. Pharmacol. 73(3)267–278/(2017.3)

Amiodarone誘発の甲状腺機能障害(甲状腺機能亢進症,甲状腺機能低下症)とN-Desethylamiodarone/Amiodarone比の関連性:レトロスペクティブなデータマイニングアプローチ
Mikie Yamato(Kindai University,Osaka/Japan),ほか
Eur. J. Clin. Pharmacol. 73(3)289–296/(2017.3)

非定型抗精神病薬(Olanzapine,Risperidone,Quetiapine,Ziprasidoneなど)使用者における錐体外路症状発現に関連した因子(Carbamazepineとの併用):観察横断研究
Susana Barbosa Ribeiro(Universidade Federal do Rio Grande do Norte,Natal/Brazil),ほか
Eur. J. Clin. Pharmacol. 73(3)351–355/(2017.3)

FlunarizineまたはCinnarizineに誘発されるパーキンソン病のリスク:集団ベース研究
Hsiu-Li Lin(Sijhih Cathay General Hospital,New Taipei City/Taiwan),ほか
Eur. J. Clin. Pharmacol. 73(3)365–371/(2017.3)

Monthly Recap of Health Product Safety Information
Health Product InfoWatch(February 2017/9pp)
2017年1月に医療専門家および消費者に対して行われた勧告や安全性レビューの概要。妊娠中や新生児におけるamiodaroneの使用と胎児や新生児の心臓への副作用,fluoroquinolone系抗菌薬による永続的な障害(特に腱炎/腱障害,末梢性ニューロパチーおよび中枢神経系障害),gadolinium造影剤の使用によるgadoliniumの脳内蓄積,levetiracetam(Keppraおよびジェネリック)による急性腎障害,経口retinoid製品による勃起不全などについて記載。

New Health Product Safety Information:Review article:大腸ステントとbevacizumab-腸管穿孔リスクの増加
Health Product InfoWatch(February 2017/9pp)
最近の科学文献では,結腸直腸癌の治療として大腸ステントとbevacizumabベースの化学療法を組み合わせた治療を受けている患者における腸管穿孔リスクの増加について記述している。大腸ステントとbevacizumabの併用については慎重に検討すべきであることなどについて記載。

Vaccine Safety Quarterly Summary:2016年4月1日~6月30日の報告
Health Product InfoWatch(February 2017/9pp)
同期間中,Canada Vigilance Programはワクチンが引き起こした疑いがある免疫後有害事象(AEFIs)の報告を145件受けた。AEFIsの多くがインフルエンザワクチン(32%)に関与しており,次いで帯状疱疹ワクチン(25%),肺炎球菌ワクチン(20%)であった。悪心,注射部位紅斑・疼痛・腫脹,および発熱などの一般的なAEFIsは,それぞれのカナダの製品モノグラフに記載されていることなどについて記載。

製品モノグラフの更新:tramadol含有製品(Durela,Ralivia,Tramacet,Tridural,Ultram,Zytram XL)
Health Product InfoWatch(February 2017/9pp)
一部の患者はCYP2D6 ultra-rapid metabolizersである可能性があり,これらの患者は他の患者よりも速くtramadolをより強力なopioid代謝物O-desmethyltramadol(M1)に変換する。この急速な変換によりopioid様副作用(致死的な呼吸抑制など)のリスクが予想より高くなるおそれがある。CYP2D6 ultra-rapid metabolizersにおける呼吸抑制のリスクについての追加的な情報がカナダの製品モノグラフに追記されることなどについて記載。

製品モノグラフの更新:Votrient(pazopanib)
Health Product InfoWatch(February 2017/9pp)
男性介在性催奇形性リスクがカナダの製品モノグラフの警告と使用上の注意の項目に追加されたことなどについて記載。

製品モノグラフの更新:Zyprexa(olanzapine)
Health Product InfoWatch(February 2017/9pp)
好酸球増加と全身症状を伴う薬物反応(DRESS)リスクがカナダの製品モノグラフの警告と使用上の注意,および副作用の項目に追加されたことなどについて記載。

特定の医薬品と進行性多巣性白質脳症(PML)
Medicines Safety Update Volume 8,Number 1,February 2017;p.1-4
PMLは,特定の抗腫瘍薬,免疫抑制薬および免疫調節薬に関連する稀ではあるが重篤な疾患である。2016年11月16日時点で,豪TGAの有害事象通知データベース(DAEN)にPML報告が30件あった。報告の大半はモノクローナル抗体であり,特にnatalizumabおよびrituximabの使用に関連していた。さらに,免疫抑制を引き起こすことが知られている併用被疑薬の報告が少数あった(fludarabine,fingolimod,alemtuzumab,leflunomide,azathioprine,mycophenolic acid,tacrolimus)。処方医向けアドバイスなどについて記載。

aripiprazoleと衝動制御障害
Medicines Safety Update Volume 8,Number 1,February 2017;p.1-4
aripiprazoleの製品情報(PI)が改訂され,衝動制御障害に関する情報が追加されたことについて,医療専門家に対しアドバイスしている。aripiprazole治療患者において,強迫性障害,摂食障害,および衝動制御障害(ギャンブル,性欲過剰など)が報告されている。PIの改訂された使用上の注意のセクションでは,aripiprazole使用時に患者は強い衝動(特にギャンブル)を覚え,衝動を制御できない可能性があると警告していることなどについて記載。

vemurafenibと放射線損傷のリスク
Medicines Safety Update Volume 8,Number 1,February 2017;p.1-4
vemurafenib投与前,投与中,投与後に放射線治療を行った患者における放射線照射リコールおよび放射線増感が海外で報告されていることついて,医療専門家に対しアドバイスしている。これら放射線毒性のリスクは,vemurafenibの製品情報(PI)に既に明記されているが,警告を強化するため,使用上の注意のセクションが最近改訂された。報告された症例の大半は皮膚での症状であったが,内臓症状を伴う一部の症例においては致死的な転帰となった。2016年8月17日時点で,TGAは,vemurafenib治療に伴う放射線損傷のオーストラリア人における報告を受けていないことなどについて記載。

パッチテスト:薬剤性(Carbamazepine,βラクタム系などの抗生物質,NSAIDs,抗けいれん薬など)の皮膚副作用(斑状丘疹状/麻疹様薬疹,蕁麻疹,光過敏性薬疹など)の診断において有用でない
Sushma Yadav(Lejeune Skin Clinic and Hair Transplant Centre,Bengaluru/India)
Adverse Drug Reaction Bulletin(302)1167-1170/(2017.2)

 

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