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海外安全性情報速報
JAPIC Pharma Report 海外医薬情報(速報)

No.769 2011年2月3日発行

承認関連情報


SFDA HP(2011.1.31)(中国語)
中国SFDA,鎮痛薬Dextropropoxypheneを含有する医薬品の市場からの撤退を指示
(2011.1.31 北京 新華社・共同)
中国SFDAは,重篤な心毒性があり,高用量では死亡に至る可能性があるとして,鎮痛薬dextropropoxypheneを含有する医薬品の市場からの撤退を指示した。
適切な代替薬に徐々に切り替え,2011年7月末までに製造,販売および使用を中止すべきであること,これら薬剤はJiangsu Heng Rui Medicine Co. Ltd.およびChina National Medicines Guorui Pharmaceutical Co. Ltd.が製造していることなどについて記載。


安全性情報


癌患者におけるBevacizumab治療と関連した死亡率上昇:メタアナリシスおよびシステマティックレビュー
Ranpura V.(Stony Brook Univ. Med. Cen.,Stony Brook/USA),ほか
JAMA305(5)487-494/(2011.2.2)
※編集部注:同誌同号p.506にHayesの論説が掲載されています。

抗結核薬(Isoniazid,Rifampicin,Ethambutol,Pyrazinamide)誘発の斑状丘疹状皮疹におけるNAT2,CYP2C9,CYP2C19およびCYP2E1遺伝子多型
Kim S.-H.(Hanyang Univ. Coll. Med.,Seoul/Korea),ほか
Eur. J. Clin. Pharmacol.67(2)121-127/(2011.2)
CYP2C19,CYP2C9遺伝子多型は抗結核薬誘発の斑状丘疹状皮疹発症リスクと有意に関連していた。

抗うつ剤の使用パターンと死亡率:スウェーデンの20~34才の男女における検討
Sundell K.A.(Nordic Sch. Public Health,Gothenburg/Sweden),ほか
Eur. J. Clin. Pharmacol.67(2)169-178/(2011.2)
気分安定薬(mood stabilizer;carbamazepine,valproic acid,lamotrigine)と抗精神病薬を併用している患者において,死亡率の上昇がみられた。

Propofolによる麻酔後の譫妄:1症例の報告
Palm U.(Ludwig-Maximilian Univ.,Munich/Germany),ほか
Eur. J. Clin. Pharmacol.67(2)209-210/(2011.2)

外因性IL-1ra(Anakinra)の投与が誘発したと思われる重度うつ病:1症例の初めての報告
Jonville-Bera A.P.(Univ. Hosp. CHRU Tours,Tours/France),ほか
Eur. J. Clin. Pharmacol.67(2)213-214/(2011.2)

Methotrexate経路の遺伝子多型がMethotrexateの毒性(肝機能障害)と有効性に及ぼす影響:若年性特発性関節炎の日本人患者92例における検討
Yanagimachi M.(Yokohama City Univ. Graduate Sch. Med.,Yokohama/Japan),ほか
Br. J. Clin. Pharmacol. 71(2)237-243/(2011.2)
γ-グルタミルヒドロラーゼ(GGH)T16Cにおける非TT遺伝子型は,methotrexateによる肝機能障害リスク上昇と関連していた。

Warfarinと関連した出血イベントと相互作用の可能性がある医薬品の併用:ノルウェーの自発報告システムに報告されたデータの検討
Narum S.(Oslo Univ. Hosp.,Oslo/Norway),ほか
Br. J. Clin. Pharmacol. 71(2)254-262/(2011.2)
Warfarinと関連した出血イベント報告の50%以上において,相互作用の可能性がある医薬品(抗生物質,NSAIDs/COX-2阻害薬,heparinなど)が使用されていた。

Paracetamol誘発の急性重度肝毒性における過量投与のパターンと転帰:コホート研究
Craig D.G.N.(Royal Infirmary of Edinburgh,Edinburgh/UK),ほか
Br. J. Clin. Pharmacol. 71(2)273-282/(2011.2)
意図しないparacetamolの過量投与は,意図的な過量投与と比較して,死亡率上昇と関連していた。

VancomycinおよびRifampicin誘発のDRESS(好酸球増加と全身症状を伴う薬疹)後のCeftobiproleと関連した無顆粒球症:1症例(高令者)の初めての報告
Wendland T.(Inselspital Bern/Switzerland),ほか
Br. J. Clin. Pharmacol. 71(2)297-300/(2011.2)

Clozapineと重度の便秘
Medicines Safety Update(Australian Prescriber Volume 34,Number 1,Feb. 2011;p.22-25)
2010年12月までに,豪TGAはclozapineに関連した胃腸の重篤な有害事象(腸閉塞,腸穿孔,腸管虚血,消化管壊死など)の報告66件を受け取った。これらのうち13件は致死的な転帰であったことなどについて記載。

Tamoxifenと抗うつ薬の薬物相互作用
Medicines Safety Update(Australian Prescriber Volume 34,Number 1,Feb. 2011;p.22-25)
最近の研究で,SSRIであるparoxetineと乳癌治療薬tamoxifenを併用している女性において,死亡率が高いことが示唆された。これはCYP2D6によるtamoxifenの主要活性代謝物への転換が低下するためと考えられることなどについて記載。
<CYP2D6を阻害する抗うつ薬>強力な阻害剤:bupropion,fluoxetine,paroxetine,中等度の阻害剤:duloxetine,sertraline(100mg/日未満の場合は弱い阻害剤)

Methysergideと後腹膜線維症
Medicines Safety Update(Australian Prescriber Volume 34,Number 1,Feb. 2011;p.22-25)
methysergideの長期の連続使用に関連した有害事象として後腹膜線維症はよく認識されている。豪TGAは最近,methysergideとの関連が疑われた後腹膜線維症の報告2件を受け取り,2010年12月までに受けた報告は計22件となったことなどについて記載。

 

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