海外安全性情報速報
JAPIC Pharma Report 海外医薬情報（速報）

No.786　2011年6月9日発行

承認関連情報

今回，該当するニュース情報はございません。

安全性情報

中国北西部における腎移植の臨床用途におけるDiltiazemと併用のトリプル免疫抑制レジメンCyclosporine A／Mycophenolate Mofetil／PrednisoloneもしくはCyclosporine A／Azathioprine／Prednisolone：患者1692例における報告

Song Y.（Med. Sch. Xi’an Jiaotong Univ.，Xi’an／China），ほか Eur. J. Clin. Pharmacol. 67（6）553－562／（2011．6） Cyclosporine Aとdiltiazemの併用により，cyclosporine Aの血中濃度が増加した。

心臓弁置換術を受けた中国の患者における遺伝子多型および相互作用を引き起こす医薬品のWarfarinへの初期反応に及ぼす影響：レトロスペクティブ研究

Zhong S. －L.（Guangdong Academy Med. Sci.，Guangzhou／China），ほか Eur. J. Clin. Pharmacol. 67（6）581－590／（2011．6） VKORC1およびCYP2C9の遺伝子型のみならず，相互作用を引き起こす医薬品（fluconazole，amiodarone，simvastatin）もwarfarinの初期反応に著しく影響（過剰な抗凝固作用の指標INR＞3.5に達する時間への影響）を及ぼした。

化学療法を受けている癌患者におけるBevacizumab追加による重度の出血リスク：無作為化試験のメタアナリシス

Hang X. F.（Second Military Med. Univ.，Shangai／China），ほか Eur. J. Clin. Pharmacol. 67（6）613－623／（2011．6）

大学病院の集中治療室における薬物有害事象（Fentanyl＋Midazolamの相互作用による過剰な鎮静など）：横断的研究

Reis A. M. M.（Federal Univ. Minas Gerais，Belo Horizonte／Brazil），ほか Eur. J. Clin. Pharmacol. 67（6）625－632／（2011．6）

WHOの各国からの個別症例安全性報告（ICSR）データベースVigiBaseに報告された薬力学的および薬物動態学的相互作用：1990年1月～2010年2月の報告に関する調査

Strandell J.（Uppsala Monitoring Cen.，Uppsala／Sweden），ほか Eur. J. Clin. Pharmacol. 67（6）633－641／（2011．6） 薬力学的相互作用には主に薬理学的相乗効果が関与しており，薬物動態学的相互作用では肝チトクロームP450酵素の阻害が最も多かった。報告された薬物有害反応はしばしば患者の安全性を脅かすものであり，特にwarfarin，heparin，carbamazepineおよびdigoxinなどのハイリスクな薬剤が関与していた。