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海外安全性情報速報
JAPIC Pharma Report 海外医薬情報(速報)

No.926 2014年4月3日発行

承認関連情報


FDA/MedWatch(2014.3.28)
GlaxoSmithKline Consumer Healthcare,減量用製品Alli(Orlistat)を米国およびプエルトリコで自主回収
Alli以外の別の錠剤やカプセルの混入が報告されたこと,本物とはシールが異なる製品があったことなど。


安全性情報


死亡ハザードに対する抗不安薬および催眠薬処方の影響:レトロスペクティブコホート研究
Weich S.(Univ. Warwick,Coventry/UK),ほか
BMJ(7951)13/(2014.3.29)
抗不安薬および催眠薬(benzodiazepines,zaleplon,zolpidem,zopicloneなど)は死亡リスクの有意な上昇と関連していた。

Vemurafenib単回投与時の薬物動態への高脂肪食の影響:転移性黒色腫患者(高齢者を含む)におけるオープンラベルクロスオーバー試験
Ribas A.(Univ. California,Los Angeles/USA),ほか
J. Clin. Pharmacol. 54(4)368-374/(2014.4)
高脂肪食下でのvemurafenib単回経口投与後のAUC0-∞およびCmaxは,空腹時投与に比べて各々4.7倍および2.5倍に増加した。

HIV感染治療のための抗レトロウイルス単一錠剤(Rilpivirine/Emtricitabine/Tenofovir Disoproxil Fumarate)レジメンにおける食事の影響:健常被験者におけるオープンラベルクロスオーバーPhase I試験
Custodio J.M.(Gilead Sci., Inc.,Foster City/USA),ほか
J. Clin. Pharmacol. 54(4)378-385/(2014.4)
軽食または標準的な食事下でのrilpivirineとtenofovirの曝露は,空腹時投与に比べて増加した。

過体重または肥満の健常被験者における長時間作用型α-MSHアナログ(MC4-NN2-0453)単回投与時および反復投与時の安全性,忍容性,薬物動態,薬力学の検討:二重盲検first-human-dose-trial
Royalty J.E.(Covance,Evansville/USA),ほか
J. Clin. Pharmacol. 54(4)394-404/(2014.4)
非重篤な皮膚関連の有害事象(メラノサイト性母斑,皮膚色素過剰,皮膚色素沈着)の発現,および体重減少効果が認められなかったことから,本試験は早期に中止された。

健常被験者におけるEtravirineの単回投与および反復投与が典型的なチトクロームP450プローブの薬剤カクテルおよびDigoxin(Lanoxin)に及ぼす影響:オープンラベルクロスオーバーPhase I試験
Kakuda T.N.(Janssen Res. & Development, LLC,Titusville/USA),ほか
J. Clin. Pharmacol. 54(4)422-431/(2014.4)
EtravirineはCYP3Aアイソザイムの誘導剤で,CYP2C9,CYP2C19およびP糖タンパクをごくわずかに阻害することが示された。

PPARアゴニストSipoglitazarの薬力学的反応に薬物動態学的な変化を起こすUGT2B15多型の影響を解析するためのモデルベースアプローチ:Phase II試験データの解析
Stringer F.(Takeda Pharm. Company,Osaka/Japan),ほか
J. Clin. Pharmacol. 54(4)453-461/(2014.4)

漢民族中国人の冠動脈性心疾患患者におけるAtorvastatin(Lipitor)の薬物動態に対するCYP3A4*1G対立遺伝子の影響(ホモ接合体でのバイオアベイラビリティの低下):20例における検討
He B.(Affiliated Cancer Hosp. Zhengzhou Univ.,Zhengzhou/China),ほか
J. Clin. Pharmacol. 54(4)462-467/(2014.4)

アルコール使用障害患者におけるBaclofen誘発性浮腫:3症例の報告
Bence C.(CHU Lille,Lille/France),ほか
J. Clin. Pharmacol. 54(4)478-481/(2014.4)

olmesartanとスプルー様腸障害
Medicines Safety Update(Australian Prescriber Volume 37,Number 2,Apr. 2014;p.61-63)
豪TGAは,olmesartan使用中に慢性下痢および腸障害を発症した患者22例に関するケースシリーズが発表されたことを受け,調査を実施した。本剤の製品情報が改訂され,スプルー様腸障害に対する注意の記載が副作用の項目に追加された。2005年~2014年1月31日に,TGAはolmesartanで治療中の患者における下痢の報告10件を受け取ったことなどについて記載。

扁桃摘出術および/またはアデノイド切除術後の小児におけるcodeine使用
Medicines Safety Update(Australian Prescriber Volume 37,Number 2,Apr. 2014;p.61-63)
使用後の呼吸抑制および死亡が米国において報告されている。これらの小児はcodeineのultra-rapid metabolisersであることが特定された。TGAはオーストラリアにおいて扁桃摘出術および/またはアデノイド切除術後に小児が死亡し,codeineが被疑薬であった報告を受け取っていない。2014年1月までに,小児および若年者において呼吸抑制が示唆されるcodeineの有害事象報告7件があり,1件を除き全ての報告においてmorphine,pethidineまたはmidazolamを併用していたことなどについて記載。

methoxyfluraneと職業上の曝露
Medicines Safety Update(Australian Prescriber Volume 37,Number 2,Apr. 2014;p.61-63)
医療専門家は,methoxyfluraneへの長期的または反復的な職業上の曝露に関連したリスク(腎毒性および肝毒性)について注意喚起されている。オーストラリアにおいて1985年~2014年1月31日に,本剤に関する有害事象報告が11件あったが,医療従事者の職業上の曝露に関する報告はなかったことなどについて記載。

 

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