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海外安全性情報速報
JAPIC Pharma Report 海外医薬情報(速報)

No.1010 2015年12月3日発行

承認関連情報


FDA NEWS RELEASE(2015.11.30)
米FDA,Bristol-Myers Squibb Co.およびAbbVieのEmpliciti(Elotuzumab)を承認,1~3つの前治療を受けた多発性骨髄腫患者に対するRevlimid(Lenalidomide),Dexamethasoneとの3剤併用療法で


安全性情報


小児および青年における注意欠陥多動性障害に対するMethylphenidate:メタアナリシスおよび逐次解析による無作為化臨床試験のCochraneシステマティックレビュー
Storebo O. J.(Region Zealand Psychiatry/Denmark),ほか
BMJ(8035)21/(2015.11.28)
Methylphenidateの使用は重篤でない有害事象(食欲減退,睡眠障害など)のリスク増加と関連していた。

1型糖尿病の過体重/肥満青年でのInsulinによる血糖コントロールに追加されたMetforminの影響(消化管の有害事象のリスク上昇):無作為化臨床試験
T1D Exchange Clinic Network Metformin RCT Study Group:Libman I. M.(Children’s Hospital of Pittsburgh of UPMC, Pittsburgh/USA),ほか
JAMA 314(21)2241-2250/(2015.12.1)

IgA腎症に対する積極的支持療法と免疫抑制療法の併用:多施設オープンラベル無作為化対照試験
STOP-IgAN Investigators:Rauen T.(RWTH Aachen University,Aachen/Germany),ほか
N. Engl. J. Med. 373(23)2225-2236/(2015.12.3)
免疫抑制療法(glucocorticoid,cyclophosphamide,azathioprine)を併用した患者において,支持療法(レニン-アンジオテンシン系阻害剤など)単独と比較して副作用(重度感染症,耐糖能障害,体重増加)が多く認められ,1例は敗血症で死亡した。

HIV-1感染リスクの高い男性に対するオンデマンド曝露前予防:二重盲検無作為化試験
ANRS IPERGAY Study Group:Molina J.-M.(Hopital Saint-Louis,Paris/France),ほか
N. Engl. J. Med. 373(23)2237-2246/(2015.12.3)
Tenofovir disoproxil fumarate/emtricitabine投与は消化管および腎臓の有害事象の発現率が高かった。

Clinical Problem-Solving:Back to Nature;約9ヵ月間のInfliximab投与後に高熱などを呈し,後に野兎病菌が検出された1症例の報告
James J.(Harborview Medical Center,Seattle/USA),ほか
N. Engl. J. Med. 373(23)2271-2276/(2015.12.3)

酵素およびトランスポーターを介した飲料-薬物相互作用:フルーツジュースおよび緑茶に関する更新情報;レビュー
An G.(University of Iowa,Iowa City/USA),ほか
J. Clin. Pharmacol. 55(12)1313-1331/(2015.12)

進行癌患者におけるRomidepsinとのCYP3Aを介した薬物-薬物相互作用:2つの多施設オープンラベル試験
Laille E.(Celgene Corporation,Summit/USA),ほか
J. Clin. Pharmacol. 55(12)1378-1385/(2015.12)
Ketoconazoleとの併用により,romidepsinのAUCおよびCmaxが増加した。rifampinとの併用により,予想外にromidepsinのAUCおよびCmaxが増加し,また,より重度の血小板減少がみられた。romidepsinと,rifampinおよび強力なCYP3A誘導剤の併用は避けるべきである。

カクテルアプローチを用いた関節リウマチ患者におけるチトクロームP450活性と抗インターロイキン6モノクローナル抗体(Sirukumab)の疾患を介した治療用タンパク-薬物相互作用の評価:Phase Iオープンラベル試験
Zhuang Y.(Janssen Research & Development,LLC,Spring House/USA),ほか
J. Clin. Pharmacol. 55(12)1386-1394/(2015.12)
Sirukumabとの併用により,midazolam,omeprazole,warfarinのAUCが低下し,caffeineのAUCが増加した。

健常者および転移性去勢抵抗性前立腺癌患者におけるAbirateroneの薬物動態に及ぼす食事の影響(AbirateroneのAUC増加など):2つのオープンラベル試験
Chi K. N.(BC Cancer Agency,Vancouver/Canada),ほか
J. Clin. Pharmacol. 55(12)1406-1414/(2015.12)

Monthly recap of health product safety information
Health Product InfoWatch(November 2015/8pp)
2015年10月に医療専門家および消費者に対して行われた勧告や安全性レビューの概要。Invokana(canagliflozin)およびForxiga(dapagliflozin)による急性腎不全などについて記載。

New Health Product Safety Information:Case report;ultrarapid CYP2D6 metaboliserの小児におけるtramadol使用後の呼吸抑制の海外症例
Health Product InfoWatch(November 2015/8pp)
疼痛のためにtramadolによる治療を受けたultrarapid CYP2D6 metabolizerの小児に関する重度の呼吸抑制の症例が文献に発表された。カナダでは,tramadol含有製品(Durela,Ralivia,Tridural,Ultram,Zytram XL,Ultram,Tramacet)は成人における疼痛管理用とされており,18歳以下の患者への使用は推奨されていないことなどについて記載。

Vaccine safety review:2015年1月1日~2015年3月31日の報告
Health Product InfoWatch(November 2015/8pp)
Canada Vigilance Programが2015年1月1日~2015年3月31日に受けたAEFI(免疫後有害事象)報告がVaccine safety reviewにまとめられた。ワクチンが原因と疑われる有害事象が229件報告された。同時期の2013年(125件)および2014年(129件)よりも件数が増加していた。この増加は,Bexsero(マルチコンポーネントB群髄膜炎菌ワクチン[遺伝子組換え,沈降],57件)およびZostavax(帯状疱疹生ワクチン,弱毒化[Oka/Merck],51件)による。重篤な報告は,94件(41%)であり,頻度が高かったのは,ワクチン部位紅斑,四肢の疼痛などであった。有害事象の多くにBexsero,Zostavax,インフルエンザワクチンが関与していた。カナダで承認されたワクチンのベネフィットはこのリスクを依然上回ることなどについて記載。

相互作用の可能性-allopurinolおよび6-mercaptopurineまたはazathioprine
Medicines Safety Update Volume 6,Number 6,December 2015;p.1-4
豪TGAは,allopurinolと6-mercaptopurineまたはazathioprineの併用について,相互作用の可能性があるため併用を避けるべきであることを医療専門家に注意喚起している。allopurinolにより6-mercaptopurineおよびazathioprineの代謝が低下し,致死的な骨髄毒性および血液疾患(汎血球減少症など)の潜在的リスクが顕著に上昇する。併用が必要な場合は,6-mercaptopurineまたはazathioprineを減量すべきであることなどについて記載。

子宮内避妊器具(IUCD)と子宮穿孔
Medicines Safety Update Volume 6,Number 6,December 2015;p.1-4
最新の欧州における試験(European Active Surveillance Study)により,授乳中および分娩後36週以内の女性において,IUCD(levonorgestrel放出IUCD,銅付加IUCD)の使用による子宮穿孔のリスクが増加していることが明らかになった。製品情報および使用説明書が改訂されたことなどについて記載。

peginterferon alfa-2aと顔面神経麻痺
Medicines Safety Update Volume 6,Number 6,December 2015;p.1-4
豪TGAは,市販後に顔面神経麻痺の報告があったことを明記するため,peginterferon alfa-2a(Pegasys,Pegasys-RBV)の製品情報が改訂されたことを医療専門家に通知していることなどについて記載。

 

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