前立腺癌患者においてアンドロゲン除去療法（Gn-RH阻害剤Goserelin，抗アンドロゲン剤Bicalutamideなど）により心不全のリスクが増加する：集団ベースのコホート研究
Androgen Deprivation Therapy Use Increases the Risk of Heart Failure in Patients With Prostate Cancer:A Population-Based Cohort Study
Hui-Han Kao（National Defense Medical Center，Taipei／Taiwan），ほか
J. Clin. Pharmacol. 59（3）335－343／（2019．3）
薬剤副作用の解析－全国能動的監視ネットワーク：Canadian Pharmacogenomics Network for Drug Safetyデータベース
Analyses of Adverse Drug Reactions-Nationwide Active Surveillance Network:Canadian Pharmacogenomics Network for Drug Safety Database
Canadian Pharmacogenomics Network for Drug Safety Consortium：Reo Tanoshima（The University of British Columbia，British Columbia／Canada），ほか
J. Clin. Pharmacol. 59（3）356－363／（2019．3）
最も報告頻度の高かった被疑薬はmethotrexate，vincristine，doxorubicin，cisplatin，L-asparaginaseで，副作用は皮膚系副作用，末梢神経ニューロパチー，心毒性，中枢神経系毒性，聴器毒性であった。
Monthly Recap of Health Product Safety Information
Health Product InfoWatch（February 2019／5pp）
2019年1月に医療専門家および消費者に対して行われた勧告や安全性レビューの概要。Fibristal（ulipristal acetate）による重篤な肝損傷，hydrochlorothiazideの長期使用による非黒色腫皮膚癌などについて記載。
製品モノグラフの更新：Gilenya（fingolimod）
Health Product InfoWatch（February 2019／5pp）
fingolimod中止後の多発性硬化症のリバウンド（疾患の再活性化）のリスクが，Gilenyaのカナダ製品モノグラフの警告および使用上の注意の項目に追記された。市販後において，重度の疾患活動性の増悪がGilenyaを中止した患者の一部で稀に認められている。医療専門家は，Gilenya中止後の高い疾患活動性の発現について患者を監視し，必要に応じて適切な治療を開始するようアドバイスされていることなどについて記載。
製品モノグラフの更新：Spinraza（nusinersen）
Health Product InfoWatch（February 2019／5pp）
水頭症のリスクが，Spinrazaのカナダ製品モノグラフの警告および使用上の注意，患者医薬品情報の項目に追記された。市販後においてSpinrazaによる治療を受けた患者における髄膜炎または出血に関連しない交通性水頭症についての報告があった。この症状を治療するために一部の患者において脳室腹腔シャント（VPS）が埋め込まれた。医師は，意識が低下した患者を厳重に監視し，水頭症の評価を考慮するようアドバイスされていることなどについて記載。
