海外安全性情報速報
JAPIC Pharma Report 海外医薬情報（速報）

No.638　2008年6月5日発行

承認関連情報

FDA News（2008.5.28）

米FDA，妊娠および授乳中の女性における薬剤の影響について，医療専門家や患者に対してより正確な情報を提供するための，薬剤の表示強化について新たな規則の提案を発表

安全性情報

閉経後女性におけるホルモン補充療法と静脈血栓塞栓症：システマティックレビューとメタアナリシス

Br. Med. J.（7655）1227－1231／（2008．5．31） 経口oestrogenにおいて静脈血栓塞栓症リスク増加がみられた。それに比較して経皮的oestrogenは血栓塞栓症リスクに関して安全であると思われた。 ※同誌同号p.1203にRobertsの論説が掲載されています。

Capecitabine誘発の重度の毒性発現後に良好に忍容された5‐FUベースの治療：ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ（DPD）欠損患者における1症例の報告

Br. J. Clin. Pharmacol.65（6）966－970／（2008．6） DPD遺伝子型および表現型によるDPD欠損の特定により，TDMを用いたDPD欠損患者における5‐FUの用量調整が可能であるとしている。

未熟児におけるPiperacillin／Tazobactamによると疑われた薬物有害反応（皮膚剥離）：1症例の報告

Br. J. Clin. Pharmacol.65（6）971－972／（2008．6）

Strontium Ranelate（Protos）による重度の皮膚反応（好酸球増加と全身症状を伴う薬物反応（DRESS），スティーブンス・ジョンソン症候群など）と静脈血栓塞栓症

Australian Adverse Drug Reactions Bulletin（Vol. 27，No.3，June 2008）

Statinsと筋障害：用量に注意（不適切に高い用量での筋炎および横紋筋融解症など）

Australian Adverse Drug Reactions Bulletin（Vol. 27，No.3，June 2008）

Nitrofurantoinによる肝毒性（死亡，肝不全，肝炎など）

Australian Adverse Drug Reactions Bulletin（Vol. 27，No.3，June 2008）