HOME > サービスの紹介 > ガーデン

いちい

 
別名はアララギ、オンコなど、学名はTaxus cuspidate, Sieb. et Zucc.。国内寒冷地の山地に多く自生。雌雄異株、花期は3~5月、秋には赤い実を付け、外側の赤い被種皮は甘いが、中にある種子は有毒。葉、樹皮も有毒。有毒成分はジテルペンアルカロイドのtaxinin類で心毒性を有す。太平洋イチイ(Taxus brevifolia)の樹皮から抗腫瘍活性成分paclitaxel(taxol)が発見され、その3年後に単離・構造決定された(M. E. WallとM. C. Wani 、1971年)。paclitaxel含有量は非常に低く、同類の西洋イチイ(Taxus baccata)の含有成分10-deacetyl baccatin IIIの含有量はそれより10倍くらい高いので、paclitaxelが誘導合成される。日本のイチイにもtaxinin類、paclitaxelが含有されている。(hy)
 
  ガーデントップへ戻る